平和を考える・難民支援 チャリティ朗読会&コンサートを開催!(国連UNHCR協会協力)

2021年4月29日、平和を考える・難民支援 チャリティ朗読会&コンサートを開催しました(協力:国連UNHCR協会、株式会社今人舎)。今回は、緊急事態宣言発出のため残念ながら無観客での開催です。後日、子ども大学の授業で「平和を考える」教材として使うため、映像収録もおこないました。

今回のイベントの中心となるのは、難民問題をテーマにした絵本『駅のピアノ 故国への想い』です。

まずは、村松真貴子さん(元NHKキャスター、フリーアナウンサー)による『駅のピアノ』の朗読がおこなわれました。

一瞬にして、世界観に引き込まれるような時間でした。素晴らしい朗読をありがとうございました。

次に、『駅のピアノ』のストーリーと絵から創作した楽曲を、ピアニストの及川知宣さんが演奏。1曲目は、難民の困難をイメージしたという少し暗い調子の曲。グランドピアノの音が大きく響き、駅舎の外を行き交う人も、思わず足を止めていました。

次に、村松さんがそれぞれの方にインタビュー。ピアノ曲をつくった及川さん、『駅のピアノ』著者の稲葉茂勝さん、『駅のピアノ』画家の吉澤みかさんが、創作の想いを語りました。

稲葉さんは、「友達と会えなかったり、自由に動けなかったりするコロナ禍は、世界の難民のつらい状況を想像するきっかけになる」とお話。また難民はコロナ禍でさらに深刻な状況にあることに触れ、「少しでもできることをしたいと思ってイベントを企画した」とお話しました。これに、ほかの出演者も大きくうなずいていらっしゃいました。

最後は及川さんが、『駅のピアノ』の絵とストーリーから着想したもう一つの楽曲「MY LETTER SONG」を力強く演奏。締め切った旧国立駅舎は木造で、しかも天井が高いこともあり、建物中に明るい調子の曲が大きく鳴り響きました。

イベントは時間ぴったりで終了。当日の様子は、後日、子ども大学で配信予定です。

会場には、『駅のピアノ』の原画展示、また国連UNHCR協会の協力で難民の報道写真展示も行われました。

『駅のピアノ 故国への想い』は、旧国立駅舎で5月6日まで販売中。売上金の一部は国連UNHCR協会に寄付し、難民支援のために使っていただきます。