「2022年 第3回SDGs全国子どもポスターコンクール」表彰式
ご報告(2)

本報告の1回目は、表彰式の風景として、実行委員長の稲葉茂勝のご挨拶をおとどけしました。
第2回は、式典の会場となった東京都国立市の市長・永見理夫様からのご祝辞をご覧いただきます。
永見市長からは、本コンクールの意義などのお話がありました。
なお、この報告は、引き続き数回に渡ってお届けいたします。

SDGs全国子どもポスターコンクール事務局

ご紹介いただきました、国立市長の永見でございます。

まずは、本コンクールにおかれまして映えある賞を受賞されたみなさまに、お祝いの言葉をお贈りさせていただきたいと思います。おめでとうございます。

本日の式に先立ちまして、私も、受賞作品を拝見させていただきました。その作品からは、みなさまの「この社会を少しでもよくしていきたい」という力強い思いや、SDGsそのものを自分のこととしてとらえて、日常の中で感じている社会の課題・問題への強い意識を絵にし、ポスターにされたということを、非常に強く感じました。みなさまの作品は、これから、さまざまなところで掲示され、多くの人々がご覧になります。そして、SDGs の課題そのものの灯台となって、広く社会に対して大きな役割を果たしていただけるものと考えております。

また、本日の表彰式を主催されます、SDGs全国子どもポスターコンクール実行委員会の皆様は、じつは、第1回のコンクールから今日まで、ほんとうに短時間で、およそ1万点の作品が全国から寄せられる規模まで発展されました。貴会のすばらしい全国に渡る活動、あるいは関係省庁、関係機関との連携など、ほんとうにさまざまな取り組みをしていただいていること、これに対して、私は深く敬意を表したいと思います。

そして、きむらゆういち先生、本日もお越しいただいておりますポプラ社様、ご協賛いただいております日本マクドナルド様、その他、ご関係の多くの皆様におかれましては、本企画を通じまして、全国におけるSDGsの意識醸成に多大なるご貢献をいただいていると、心から御礼を申し上げたいと思います。

さて、2015年に17の目標がかかげられて、もう7年が経ちます。
今日の社会は、この目標に向かってどれだけ前へ進んだのでしょうか。
感染症の流行は依然として続いております。戦争で、連日、日夜、尊い命が失われているという現実もございます。こうした現実が、目標3番の「すべての人に健康と福祉を」、16番の「平和と公正をすべての人に」の実現を阻んでいる、ということは明白でございます。
それだけではなく、それらの影響は、経済や、みなさま子どもたちの教育ほか、様々なところに出ているものと思っております。
これ以外にも、17の目標を見ますと、ほんとうに多くの課題を背負っている、私自身も背負っている、地方公共団体も背負っている。こういうふうに考えております。ですから、この目標をどれだけ達成できるかと問われれば、私自身も答えに窮せざるを得ないと認識はしております。このような時代こそ、改めてSDGsについてしっかりと考えあっていかなければいけない、このように考えております。

SDGsの目標年は2030年でございます。そのとき、社会の中心にいるのは紛れもなく、今日受賞される子どもたちだと思います。そういう意味では、今日受賞される、あるいは応募くださった子どもたちが、自分の手でSDGs に対する思いを発信してくださった、その本ポスターコンクールの意義は、非常に深いものがあると思います。ぜひとも本ポスターコンクールがますますご発展されることをご祈念申し上げまして、私のみなさまに対するご祝辞とさせていただきます。おめでとうございました。